2015.11.29

ニッケルについて

ある日突然皮膚がかゆくなってきて色々と薬を塗るけれども治らない、皮膚科に医院にいってみてもらうけれどもかゆみ止めの薬はくれて一時的にはおさまるが完治しない・・というようなことが起きる場合があります。

皮膚科ではアレルギ-であると診断はするがはっきりしないし、虫歯の治療で歯科医に行って歯医者さんに行って相談したら、「それは金属アレルギ-ではないか?」といわれて、いろいろと調べたら実は金属アレルギ-でしたということがしばしばあります。

過去にも、女性がネックレス、ブロ-チ等に長い間触れていて、そこが赤くなって炎症を起こす場合がありましたが、それはアクセサリ-に使われている金属が夏場などに汗で酸化されて溶け出すことで金属イオンが発生するからであります。ところが、そのような金属装飾品を付けていない男性でも夏場になると腕時計の金属ベルトの裏側が炎症を起こすということが起きます。

長い間に、特定の金属に対するアレルギ-反応が出来てしまっているのです。どうしてだろ?金属に触れていないのに、金属イオンが体内に溶けだしている期間があって、その金属に対してのアレルギ-体質になってしまっているのですね。

歯医者さんは、仕事柄、虫歯治療を行う時に、様々な金属を使っていることを知っていますし、過去においては金属アレルギ-の概念は誰もが持っていなかったので詰め物に様々な金属が使って治療してきた経験もあります。だから、金属アレルギ-らしき症状に遭遇すると、歯科医の歯医者さんは金属アレルギ-ではないかと懸案はするようです。

一般には金属アレルギー(アレルギー性接触皮膚炎)の主たる原因は、ニッケルといわれています。日常生活を進めていくうえで、木製のものと石製のものだけでは生きていけません。多くのものは金属でできており、樹脂等で出来ていても必ず金属が使われています。

そのようにして使われる金属の中ではニッケルが一番使用頻度が高いです。これは、ニッケル自体が安価で入手できるし、加工も極めて容易だからのことであります。ところが、イオン化傾向の順に従って、多くのさんに弱いです。すぐにイオン化するので体内にも入りやすいです。そして歯科治療で歯医者さんが治療に使う様々な虫歯治療用の詰め物、そして長期間にわたって矯正治療に用いられる矯正器具のるワイヤ-もニッケルで出来ています。

金属が体内にあることがわかったら、それを取り除くことを先行して進めるべきです。同時に素肌で金属に触れないようにすることが大切です。