2015.12.21

ジルコニアインプラントについて

インプラントの治療は歯医者で行われる歯科治療の中でも一般的なものになりつつありますが、入れ歯やブリッジよりも機能性や審美性に優れ、多くの方が積極的に選択しています。このように歯医者でも推奨されるインプラントの歯科治療ですが、必ずしも全ての方に治療可能な訳ではありません。もちろんインプラントは歯医者で行われる歯科治療の中でも比較的裾野が広く、若い方から高齢者の方まで様々な方に適用が可能ですが、骨に土台を埋め込むというインプラントならではの大掛かりな歯科治療のため、中には適さない方もいらっしゃいます。
骨の量や厚みが不十分な場合、さらには未成年など骨の成長が十分でない場合など様々なケースがありますが、歯医者でもよく見られるの歯科治療を行う上での問題が金属アレルギーによるトラブルです。金属アレルギーはアレルギーの中でも一般的なものなのでご存知の方も多いと思いますが、骨に金属の土台を埋め込むというインプラントはネックレスやアクセサリーの比ではないほど慎重な対応が必要になります。ここでは歯医者で行われるインプラントの歯科治療から、金属アレルギーへの対策について見ていきましょう
まず歯科治療だけでなく、そもそも金属アレルギーとは何かということを見ていきましょう。歯医者に限らず金属アレルギーは皮膚科などでもよく耳にする言葉ですが、体内には存在しないアレルゲンに対して体の免疫機能が異常反応してしまう症状を指します。甲殻類や卵など食品に対してもよく耳にしますが、アクセサリーやベルトのバックルなど金属に対する金属アレルギーも比較的多く見られるものです。しかし、通常インプラントの歯科治療にはチタン製のものが使われますが、これは体内との融和性が高く、炎症やアレルギーなどのトラブルが少ないことで知られています。しかし、歯医者でも稀に観察されるように、こうしたチタンでさえも金属アレルギーの原因となってしまいます。そうした中注目されているのがジルコニアインプラントと呼ばれる新素材のインプラントです。歯医者でも注目されているジルコニアインプラントでは酸化ジルコニウムセラミックと呼ばれる素材で出来ており、従来のチタン製インプラントよりもはるかに生物学的適合に優れ、金属アレルギーのリスクも大幅に軽減されます。そのため全国の歯医者でもインプラントの歯科治療の際には金属アレルギーを避けるために適用されていますが、金属アレルギーだけでなく自然な色をだせる審美性や炎症の少なさなど様々な点でメリットの多い製品なので、歯医者でも推奨される歯科治療になっています。