2015.12.27

悪玉細菌とは

悪玉細菌とは一般的にブドウ球菌や緑膿菌、そしてウェルシュ菌などの腐敗菌群のことをいいます。これらは主に腸に生息していますが、口内にも腐敗菌群が生息しています。それはむし歯菌や歯周病菌、そしてカンジダ菌などです。このような悪玉細菌が口内に繁殖しないよう、歯医者は患者に対して歯磨きを行うなどして口内を清潔に保つよう促しています。また歯周病菌は金属アレルギーを引き起こすこともあり、悪玉細菌の繁殖が歯科治療を妨げる結果につながることもあります。そのため悪玉細菌の繁殖には注意が必要です。歯医者で歯科治療を行う際に用いられた金属によって金属アレルギーが生じ、それによって悪玉細菌が繁殖していることがわかった患者もいます。しかし一度金属アレルギーを発祥するとそれを改善することは困難で、それによって今後の歯科治療に制限が課せられることもあります。そのため金属アレルギーの症状が現れる前にしっかりとオーラルケアを施すよう、歯医者は患者に勧めています。
歯医者が述べるように、悪玉細菌が口内に繁殖すると免疫機能に変化が生じます。人間の体には細胞性免疫と液性免疫の2種類の免疫が存在します。細胞性免疫は進入してきた異物に対して攻撃を行う免疫で、液性免疫は進入してきた異物から抗体を作り、それによって再び進入してきた同種類の異物を攻撃するというものです。これらの免疫機構はバランスを保って働く必要がありますが、悪玉細菌が増えると液性免疫が優位になってしまいます。そして液性免疫が作り出す抗体が極端に増えるとアレルギー反応が生じるようになり、このような状態が歯科治療によって歯に詰められた金属による金属アレルギーを引き起こすのです。
しかし歯医者が述べているように、悪玉細菌を完全に口内から除き去ることはほぼ不可能です。それでもむし歯や歯周病、そして歯科治療に伴う金属アレルギーは予防できます。なぜなら口内には悪玉細菌の他にも発酵菌の集団である善玉細菌が生息しており、それらが悪玉細菌の数を減らし、口内を守っているかあらです。もちろん悪玉細菌を常に少なくし、口内や歯に問題が生じないよう心がけるべきですが、どんなに注意していてもむし歯などが生じてしまうことがあります。しかし悪玉細菌と善玉細菌のバランスが保たれていれば金属アレルギーなどを気にすることなく、歯医者は歯科治療を行うことができるのです。
悪玉細菌と善玉細菌のバランスを整えるために大切なことは歯磨きです。歯医者が歯磨きの必要性を患者に説くのは、むし歯を予防することに加えて金属アレルギーなどの発祥や歯科治療による選択肢の減少を防ぐことができるからです。悪玉細菌の繁殖によってある種の歯科治療が施せないとなれば、歯医者が患者に対して行うことのできる処置は限られてきます。そのため口内を清潔にし、悪玉細菌を少なくすることを心がけるようにすべきです。