2016.01.01

金属イオンとは

歯の治療は虫歯のところを削って、その周辺をしっかりと消毒します。日本儒の歯科の歯医者さんはそうしていました。そして削ったところには、アマルガムとか金銀パラジウム合金とかを詰めて綺麗な形にして完了というのが、一つの治療の形でした。それが当時の治療のスタンダ-ドであったし、保険の対象内治療でした。金属イオンがらみのことも考慮して材質を選ぶということは、当時はあまりされていなかったので保険対象外治療になる金合金の詰め物というのは富裕層が好んで用いていましたが、一般の人たちは、アマルガムと金銀パラジウム合金を盛んにつめて治療を受けていました。当時の歯科の歯医者さん自体も、そのことを懸念していた様子は今振り返るとありません。結果的に、貴金属である金はイオン化しにくいので、体内に溶け込んで蓄積されるということもなく、金属アレルギー症状も引き起こすということもありませんでした。まあ費用が破格であったのも仕方ないかという思いはします。口の中は、常に唾液で満たされていて、詰め物に使われていた金属も常に唾液に触れられていることになります。そうなると、イオン化傾向の高い物はどんどんイオンになってゆき液状化して、体内にとれこまれることがずっと続きます。そして体内にその金属が蓄積されることで、人の体にその金属に対するアレルギ-反応が起きるようになります。蓄積された金属が一定量に達すると、突然その症状は発症し、いわゆる金属アレルギーか起きるのです。金属アレルギーは一度起きてしまうと、なかなか治りません。腕時計の金属ベルトの触れている手首のところが炎症を起こしたり、金属アクセサリ-に触れている素肌のところが真っ赤に充血したりと症状は様々ですが、不快なこと極まりないです。最初アトピ-のような扱いをうけて皮膚科に相談をかけるひとがいますが、最初から歯科の歯医者さんに聞いてみると対策もはやかったのかもしれませんね。

まず大切なことは、金属製の時計とかブロ-チとかを身に付けることをやめることが大切です。あるいは直接に肌に触れないように間になにかを挟むなどの処理をすることでも問題なしです。症状は嘘のようになくなります。肌に触れるところが、その金属を異物としての認識をするように体の中にメカニズムができているので仕方ありませんね。そして、その次には長い間、体内に金属イオンを注ぎ込んできた、詰め物としてのアマルガム、金銀バラジウム合金を歯から除去することをその次に行うことが大切です。ずっと続いている金属イオンの流れを完全に断ち切ることで金属アレルギー症状の軽減されることが期待できます。